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東電福島第一原発 排水路から放射能汚染水が、今週だけで3回目の外洋流出。異常な集中流出だが、東電は追加対策の気配なし(RIEF)

2015-09-12 01:13:59

fukushimakhaisuiro

 東日本を襲った集中豪雨の影響で、東京電力福島第一原発では11日も、建屋内の汚染雨水を集める「K排水路」から水が溢れ、堰を超えて外洋に流出した。今週は一週間のうち3回も汚染水流出が発生する異常な事態となっている。

 

 流出した汚染水には、基準超過のセシウム、ストロンチウムなどが含まれている。今週に流出したのは7日、9日、11日と一日おきに、あふれ出ている。東電は汚染水の流出防止策を強化しようとはせず、”傍観”する形をとっている。

 

11日の流出は、降雨の影響を受けて、午前3時03分 から4時20分の間、 および5時20分 から5時50分、さらに6時13 分から7時07分の間の合計3回、2時間半ほどにわたって汚染雨水が外洋に流出した。

 

 東電によると福島第一周辺では11日未明から朝にかけ1時間当たり最大17mmの雨が降った。k排水路には、せき止められた汚染水をくみ出すため8台のポンプが据えられているが、フル稼働しても、水は溢れ出す状況が続いている。

 

 本来はポンプの能力を増やす必要があるが、東電は追加の設置場所が難しい等の理由で、あふれる汚染水をそのままにしている。4月以降の汚染水の外洋流出は、疑いを含めて8回あるが、そのうち3回は今秋に集中的に起きている。東電はいずれのケースについても流出量を公表していない。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2015/images/k_drainage_15091101-j.pdf