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岩手県、国内自治体初のブルーボンド発行へ。三陸の海洋・沿岸の保全や水資源活用等に充当。「海と一緒に生きる岩手」をアピール。発行額50億円、7月中に(RIEF)

2023-06-02 13:04:41

iwate001キャプチャ

 

 岩手県は2日、国内の自治体としては初となるブルーボンドを発行すると発表した。同ボンドは、主に海洋や沿岸の保全や水資源の活用等に充当する。発行額は50億円、7月中に発行する予定。達増拓也知事は「豊かな水資源を有する岩手県が全国に先駆けて発行する。東日本大震災後、海と一緒に生きることも大事なテーマ」と述べ、ブルーボンドによる海洋・沿岸保全の必要性を強調した。

 

 発行するブルーボンドは、ICMAのグリーンボンド原則(GBP)のほか、国際金融公社(IFC)のブルーファイナンスガイドライン等に準拠する。ボンドの発行に合わせて、グリーン/ブルーボンド・フレームワークを作成した。

 

 同フレームワークでは、ブルーボンドの資金使途として、①汚染防⽌及び抑制(流域下⽔道事業、漁業集落での排⽔施設の整備)②⽣物⾃然資源及び⼟地利⽤に係る環境維持型管理(藻場整備、漁場内のガレキ撤去、⾼度衛⽣管理に対応した漁港施設の整備、⽔産⾼校実習船の整備、⽔産技術研究施設の設備整備・修繕、林道の開設・改良、⽔源涵養のため、荒廃森林を整備)③⽣物⾃然資源及び⼟地利⽤に係る環境維持型管理・気候変動への適応(防波堤、護岸等の整備)を列挙している。

 

 ボンドは期間5年、主幹事は、みずほ証券、野村證券、大和証券の3金融機関。日本格付研究所(JCR)がセカンドオピニオンを付与した。ブルーボンドは先に、インドネシアが円建てで発行する初の「サムライブルー国債」を発行したほか、昨年にはマルハニチロがアトランチック・サーモンの陸上養殖事業で発行し、サステナブルファイナンス大賞のブルーボンド賞(環境金融研究機構主催)を受賞するなど、内外に広がりをみせている。https://rief-jp.org/ct4/136021?ctid=

https://rief-jp.org/ct12/132490?ctid=

 

https://www.pref.iwate.jp/kensei/yosan/1059090/1065420.html

https://www.pref.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/065/420/gaiyou.pdf

https://www.pref.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/065/420/iwate_green-blue_framework.pdf