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秋田の国定公園で初の地熱発電実地調査開始 出光興産、三井石油開発、国際石油開発帝石の3社共同事業(FGW)

2013-07-27 21:10:07

秋田小安地区で始まった地質調査
 

秋田小安地区で始まった地質調査
秋田小安地区で始まった地質調査


出光興産、三井石油開発、国際石油開発帝石は25日、北海道阿女鱒岳地域(赤井川村)および秋田県湯沢市の栗駒国定公園内にある小安地域で、地熱発電の開始に向けた掘削調査を始めた。このうち国定公園内の秋田県小安地区での作業は、2012年3月に国立・国定公園内で掘削調査の規制が緩和されて以来、初めての調査作業となる。

 

東京電力福島第一原子力発電所事故の後、再生可能エネルギー発電の固定価格買い取り制度が導入されたことで、多様な自然エネルギー発電が、広がっているが、我が国で発電潜在量の高い地熱発電については、国立・国定公園内などの自然保護地域に存在するケースが多く、これまで開発が滞っていた。

今回の調査では、年内に2本の調査井戸を掘るなどして地下の地質構造を2015年度まで調べる予定。北海道阿女鱒岳地域では約2000m、秋田県小安地区では1700~1800mの深度までそれぞれ掘削して調査する。
地熱発電の場合、熱量があると24時間安定した発電が可能になるが、設備投資が大型になるほか、周辺の温施資源への影響も調整が必要になる。このため、今回の調査地域でも、「少なくとも(発電所の運転開始まで)10年程度かかる」とされている。


http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2013/130726.pdf