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大和ハウス工業、千葉・船橋で、国内初の「再エネ100%のまちづくり」展開。施行から入居後の暮らしまで、「再エネ100」で対応。再エネ電力は自前で供給(RIEF)

2019-07-13 15:58:21

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 大和ハウス工業は、施工から完成・入居後の暮らしまで、再生可能エネルギー電気だけによる国内初の「再エネ100%のまちづくり」を、千葉県船橋市の大規模複合開発プロジェクトで展開する。「再エネ100%」取り組みが、企業単位から地域単位に広がってきた。

 

 (上図は、プロジェクトの完成イメージ)

 

 開発プロジェクトは、「船橋塚田プロジェクト」(千葉県船橋市行田1丁目50)。「AGCテクノグラス中山事業場」跡地で、事業面積は東京ドーム約1.2個分の5万7456.19㎡。分譲マンション(571戸・11階建て)、賃貸住宅(低層:39戸・3階建て4棟、中高層:223戸・11階建て)、戸建住宅(26区画)、商業施設の建設が予定されている。

 

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 工事はすでに一部着手されている。居住街区と商業施設の施工時の工事用電源に再エネ電力を利用するほか、戸建住宅や分譲マンション、賃貸住宅の居住街区の入居者の利用電力や、共用部・街灯等も再エネ電力で供給する。2021年3月の完成予定。

 

 同プロジェクトに供給する再エネ電力は、大和ハウスグループが全国で管理・運営する315カ所(約402MW 。2019年3月末現在)の再エネ発電所のうち、岐阜県飛騨市の「菅沼水力発電(出力約2MW)」の電力を中心とする。https://rief-jp.org/ct4/83759

 

大和ハウスグループが手掛ける水力発電所
大和ハウスグループが手掛ける水力発電所

 

 同発電所で発電した電気であることを証明する非化石証書(トラッキング付)を、大和が購入する。企業の事業活動で使用する電力を100%再エネ化する国際的イニシアティブ「RE100」にも準拠することになるという。

 

 大和ハウス工業は自社の消費電力を、自ら発電した再生可能エネルギー電力ですべて賄う「完全再エネ100%」を2040年に実現することを目指して、自前の再エネ電源を整備している。また再エネ100%の「RE100」および、エネルギー生産性を倍増する「EP100」の両方に加盟している。https://rief-jp.org/ct8/83384 https://rief-jp.org/ct4/77393?ctid=74

 

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 戸建住宅と分譲マンションの太陽光発電システムで発電した電力は、基本的に同プロジェクトの居住街区で消費し、戸建住宅間の電力融通や分譲マンション全体での最大需要電力を自動コントロールするデマンドコントロールで効率化することで、同プロジェクト街区外から供給する再エネ電力の節電も進める。

https://www.daiwahouse.com/about/release/house/20190710114923.html